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長男が色弱だと気づいた日
今から約5年ほど前のこと。
それは、本当に何気ない日常の中にありました。
当時のTVゲーム機「Wii u」で遊んでいた長男。
旦那、私、子供とそれぞれMiiでキャラクターを作っていたのですが、息子が突然、どうしてママとパパは同じ服を着ているの?と聞いてきたのです。

←Miiってこんなやつです。
その時、キャラクターが着ていた洋服の色は、旦那がオレンジ色、私が黄緑色だったので、まさか色の違いだと思わず「パパのはズボンで、ママのはスカートでしょ?」と言ったのですが、
「ちがう!ちがう!服の色だよ!」というのです…。
その昔、色弱の男の子に出会ったことがあった私は、もしかして…とすぐにピンときました。もう一度、「パパとママのキャラクターって同じ色の服着てる?」と聞くと「うん!えっ?違うの?」と言われて、動揺したのを今でも覚えています。
なぜ今になってこの話をしたのか
長男が色弱と分かってから、色覚異常についての本を買って読んで少しだけど勉強したり、長男にも色は人によって見え方が違うんだということを言い聞かせています。それによってパイロットや警察官にはなれないことを今から伝えています。
その後、次男が生まれてから次男はどうなんだろうと考えない日はないし、日常生活の中で色の違いについて話をすることも時々あります。
しかし、なぜ5年も前に知ったこの事実を今になって話題にしたのかというと、今日Youtubeである動画を見たからなんです。
その動画がこちら↓
【感動】生まれて初めて色を見た時の反応『花は美しい』【日本語字幕付き】
この動画を見て、初めて色が見えた瞬間の感動がすごく伝わって来て、いつか長男にもこの感動を味わってほしいと思ったからなんです。この動画の方たちがどのくらい色の区別がついていないのかは分からないんですが、この動画が削除されずにいつまでも残っていてくれたら、もう少し成長した長男にこの動画を見せて、今までとは違う色の世界があることを知ってほしいと思ったのです。
これを機に改めて、あの当時のことを思い出しながら、少し振り返ってみようと思います。少しでも記録に残しておきたいと思います。
色覚異常「色弱」とは何か?
色弱と言われて、すぐにピンとくる人もいれば、何それ?と思う人もいると思います。実際、私の周りでも「色覚異常」、「色弱」の話をしても知らないという人が多かったです。
私は、たまたま学生時代に色覚異常の男の子との出会いがあったので「色弱」、「色盲」というものを知っていました。その子は、例えとして赤と緑が近い色に見えるから区別するのが難しいと言っていました。他にも分からない色があるけど、赤と緑の例えが一番分かりやすいと思う。とも教えてくれました。
さて、色覚異常、色弱とはなにか?と聞かれると私もきちんと答えることができなかったので、調べえてみると・・・
人間の網膜は、赤・緑・青の3色を感じる能力があって、その刺激の強さにより色々な色を認識できます。
色覚異常とは一般に赤緑色覚異常といわれますが、緑色や赤色を識別することができない病気で、遺伝による先天色覚異常と視覚系の障害によって生じた眼疾患に伴う後天色覚異常があります。
灰色と赤の区別がしにくいものを第1色覚異常、灰色と緑の区別がしにくいものを第2色覚異常といい、この他青と黄を混同する青黄異常の第3色覚異常がありますが、非常にまれです。色の区別がしにくい程度により、1色型色覚、2色型色覚、異常3色型色覚に分けられています。
医療法人秀緑会 高山眼科
簡単にまとめると、色の判別がしづらく、見える色の数が少ないということですよね。難しいですね・・・。
すぐに眼科を受診
よく色覚の検査に使われる検査表の「 石原表」と呼ばれるものがあるのですが、たぶん見たことがある人が多いと思います。
こんなやつです↓

おそらく色覚の検査はこれを使って検査すると思うんですが、当時長男がまだ年中さんだったので、数字が読めないと思われたのか、色のブロックを似た色の順番に並び替えるというものでした。後から調べて分かったのですが、「パネルD-15」というものでした。
先生の受診をした際に、数字が読めるということが分かったため、私は外に出され先生が息子に石原表で検査をしてくれました。
結果はやはり色覚異常でしょう。ということでした。
先生によって見解は違うかもしれないですが、近所の眼科の先生は日常生活に支障はないし、就職のときにパイロットになれないくらいだから、全然気にしなくて大丈夫。男の子は30人1人は色覚異常がいるから珍しいことじゃないよ。先天性だから治ることもないし治療することもないからね。という想像していたよりも軽い感じでした。
当時の心境
果たして、本当にそうでしょうか。
眼科の先生にとってみたら、たくさんいるうちの一人に過ぎません。しかし、私にとっては自分の息子が色覚異常という診断をされたことで、自分自身を責めてしまう日々がしばらく続きました。
自分は色覚異常ではないし、旦那はもちろん親戚の中にもいなかったのです。しかし先天性の色覚異常は100%遺伝らしいのです。旦那が色覚異常でない限り、私がその遺伝子を持っていたということになります。その事実もその時に初めて知りました。本当に長男に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
これから先、お友達と話しているときに、一人だけ違う色を言ったり、お絵かきしたときに空をピンクで書いてしまったとき、笑われることや、からかわれることがあるかもしれない。そういった経験が本人を深く傷つけることがあるかもしれない。そんなこと心配しても仕方ないじゃん!って思うかもしれません、私だって分かっているんです。が、親だからそんな心配してしまうんですよね・・・。
でも、私がそこを気にしていることが子供に伝わると、それがダメなことなんだと長男が気にしたらいけないと思い、気にしてないふりをして、人によって見え方が違うんだという事を伝え続けることにしました。
5年経った今でも何が正しいのか分かりません。治ることはないし、本人が上手く付き合っていくしかないのです。そこは自分で乗り越えなくてはいけないことだとも思っているので、もし今後このことが原因で壁にぶち当たった時、長男の気持ちが落ちて行かないようにサポートすることしかできないかな・・・と思っています。
間違いやすい色の組み合わせ
色の見え方には個人差があるようですが、今わたしが認識している長男の間違いやすい色の組み合わせです。
- 赤と緑
- 緑と茶
- 黄緑とオレンジ
- 青と紫
- 水色とピンクと灰色と白
ちなみに長男は、水色、ピンク、グレー、白はほぼ同じに見えるようなんですが、微妙な違いがあるようで、4色を並べてみると識別することができるようです。しかし、青と紫は全く区別することができず、同じ色に見えるらしいです。
あと、私が気づいたこととして、絵本や教科書などの紙で見るときは色の区別が比較的できていると思います。その代わりにテレビやパソコンなどの液晶画面では色の区別がつきにくい印象があります。
参考サイト
完全なる個人的な参考サイトです💦今後参考にしたいサイトのまとめです。
メガネスーパーさんの「色覚補助メガネ」は気になって仕方がありません。
今は不要不急の外出を控えているところので、コロナが落ち着いたら予約して一度話を聞いてみたいと思っています。
今後も出来る限り、自分でも振り返ることができるように、記録に残していきたいと思います。